葬儀の食事事情|お弁当やご飯はいつ食べる?意味を知っておこう!
一般葬では、お通夜や葬儀で会食が行われることが主流です。
しかし、なかには「なぜ葬儀に会食があるのか分からない」「いつ会食を設ければ良いの?」と疑問を持つ方もいるでしょう。
そこで今回は、葬儀の食事・会食事情について解説していきます。
最後には、実際の斎場で用意できる料理もご紹介。
「どんな料理が一般的?」とイメージできていない方もぜひ参考にしてください!
▼こんな方におすすめの記事▼
- 葬儀のなかでの会食のタイミングを知りたい方
- 会食の意味を知りたい方
- 一般的にどんな料理が出されるのか知りたい方
- 会食の1人あたりの予算を知りたい方
お通夜と葬儀で1回ずつある食事
葬儀は一般的に、故人が亡くなって間もなくお通夜・葬儀(告別式)が執り行われ、命日から数えた「忌日法要」や「年忌法要」があります。
一般葬では、お通夜と葬儀で各1回ずつ会食が用意されるのが主流です。
家族葬など、小規模な葬儀ではどちらか一方だけの場合も。
葬儀の会食の回数には決まったマナーはなく、喪主や遺族、故人の意向が尊重されます。
会食の有無は、葬儀の案内状に記載しておくと、参列者も分かりやすく安心です。
「通夜振る舞い」はお通夜のあと
それでは早速、お通夜の会食について詳しく解説していきます。
お通夜の会食は「通夜振る舞い」と呼び、お通夜の後に食べます。
後ほど解説する「精進落とし」は火葬後に行われるため、故人と最後の食事でもあるでしょう。
献杯から1〜2時間で閉式の挨拶が行われ、翌日の葬儀・告別式の案内もこの場で済ませるのが一般的です。
通夜振る舞いの意味
通夜振る舞いは弔問客をもてなし、感謝する場です。
弔問客は食事をたのしむだけでなく、故人との思い出話などして過ごします。
故人とは関係のない話は慎むのがお通夜のマナーです。
大皿がメイン
お通夜は参列する確実な人数が分からないため、通夜振る舞いには大皿料理を用意します。
お料理のメインはお寿司で、天ぷらや煮物、サラダなどの副菜が一般的です。
予算は1人あたり2,000円〜4,000円ほどです。
生前の故人の人間関係によってお通夜の参列者は大きく左右されます。
「精進落とし」のタイミングはそれぞれ違う
続いて、葬儀(告別式)の会食について解説します。
葬儀での会食は「精進落とし」と呼ばれており、タイミングは宗派や地域、葬儀の形式によって異なることがほとんどです。
精進落としは主に以下のタイミングです。
- 火葬後
- 火葬中
- 初七日法要
もともとは、四十九日法要のあとに行われていましたが、現在では参列者が集まりにくいこともあり、葬儀の日または初七日法要時に行われることが多いです。
通夜振る舞いと同じく、献杯後1〜2時間を目安に切り上げます。
精進落としの意味
昔は故人が亡くなると、四十九日までお肉や魚を断った精進料理を食べていました。
元の生活へは、忌明けとなる四十九日法要後に戻ります。
この精進料理から元の生活へと切り替わる食事が「精進落とし」です。
精進落としの名残は精進料理が亡くなった現在にも残っているといえます。
精進落としは、通夜振舞いのように故人とのエピソードや思い出話をして過ごしましょう。
お弁当や御膳が出される
通夜振る舞いは大皿が主流ですが、精進落としは参列者の人数が把握できるため料理は、懐石料理やお弁当が一般的です。
懐石料理とは言っても、お祝い事で出す鯛や伊勢海老はNG食材。
法要のための懐石料理を用意すれば問題はないでしょう。
予算は1人あたり4,000円〜5,000円ほどです。
予算が組めない場合は、お弁当などを用意して予算を下げることも可能でしょう。
僧侶への御膳代も忘れずに!
ここまで、お通夜・葬儀の会食について解説しましたが、会食は参列者だけでなく、供養していただいた僧侶への感謝の気持ちも表します。
そのため、僧侶にも会食の同席を促しましょう。
もし、僧侶の都合により同席できない場合は、御膳料(5,000円〜10,000円ほど)を包んで渡すのがマナーです。
葬儀社で用意している会食例
最後は、実際の斎場でオプション追加可能な会食例をご紹介します。
価格も平均的なものです。
食事内容や量などの参考にしてみてください。
福祉セレモニー|お通夜料理
福祉セレモニー春日部ホールでは、「優」と「凛」の2種類の通夜振る舞いの料理が用意されています。
- 優 41,250円(税込)
にぎり鮨×3台・煮物盛り合わせ・和風オードブル・天ぷら盛り合わせ
- 凛 45,100円(税込)
にぎり鮨×3台・白身魚きのこあんかけ・串揚げ盛り合わせ・ローストビーフサラダ
お寿司をメインに、ちょこちょこ食べられる料理が並んでいます。
福祉セレモニー|告別式料理
精進落としでは、予算別の3つの料理が選べます。
- いちょう 3,850円(税込)
- かりん 4,400円(税込)
- つばき 5,500円(税込)
すべて和食をメインとした料理です。
なかでも「つばき」は豪華な懐石料理といえます。
「小規模の家族葬だからこそ料理は豪華に」と考えている方などのニーズにも応えてくれるでしょう。
食事で供養を感謝する
今回は、葬儀の食事・会食について解説しました。
お通夜・告別式を執り行う葬儀では、通夜振る舞いと精進落としの2回の会食が用意されます。
しかし、近年では小規模の家族葬なども主流になっているため、通夜振る舞いがない場合や精進落としの懐石料理ではなく軽食を用意するなど食事事情もさまざまです。
故人・遺族の意向を尊重した葬儀が執り行われることが一番。
会食がある場合は、故人とのエピソードなどの会話で穏やかな時間を過ごしましょう。