【葬儀服装マナー】髪型・メイク・タイピンetc.気になるところを解説!
葬儀は、故人が逝去した際に執り行われる儀式です。
厳かな場であるため、遺族や参列者はマナーを守る必要があります。
しかし、「喪服以外の細かな服装マナーが曖昧」という方もいるでしょう。
メイクは?タイピンは?ハンカチは?など、素朴な疑問が意外と多く出てくる服装マナー。
そこで今回は、葬儀の服装マナーを解説していきます。
「事前に用意しておきたい」という方も参考にしてください。
▼こんな疑問を持っている方におすすめの記事▼
- 真珠は付けて良いの?
- 髪型はどんな感じ?
- メイクはナチュラルメイクだったらOK?
- ネイルはオフするの?オフできない場合は?
- タイピンは付ける?付けない?
- 腕時計は付けて良い?
- ハンカチは白?黒?
真珠は涙の象徴
葬儀では、基本的に華美なアクセサリーはNGとされています。
なかには、「葬儀の場ではジュエリーは不要」という考えもあるほどです。
しかし、弔事であっても「フォーマルな場であるためジュエリーをつけるのがルール」という考えがあるのも事実。
地域や宗派、年代によっても考えが異なるため、まわりに合わせるのが無難です。
また、弔事でも付けられる主なアクセサリーは「真珠」。
控えめで清楚なイメージの真珠は「涙の象徴」とも言われ、悲しみを表すものとして身につけるようになりました。
ただし、真珠にも以下のようなマナーがあります。
- ネックレスは一連のもの
- ピアスは揺れないもの
- ピンクやゴールドなどの色付き真珠以外のもの
上記の条件を満たした白真珠のアクセサリーは、冠婚葬祭すべての場面で使えるので一式持っていると便利です。
葬儀のメイクマナー:華やかすぎずに!
普段のメイクでは、チークや口紅で血色をプラスして華やかなイメージを与えます。
しかし、葬儀に参列する場合は明るい色を使ったメイクは控えます。
とはいえ、メイクをしないのも葬儀のマナーとしてはよくありません。
葬儀に適したメイクは、眉を整える・お肌のくすみを隠すなどのベースを整えるメイクが良いでしょう。
普段のベースメイクでツヤ感を意識している方も、葬儀に参列する際はマットな質感を意識してください。
アイシャドウを付ける場合もラメや鮮やかな色合いを避け、マットなものを選ぶのが無難です。
葬儀の髪型マナー:おくれ毛に注意
葬儀のマナーとして、髪型もシンプルなまとめ髪が良いです。
ショートの方は、おくれ毛などをワックスやバームで抑えて、気持ちきっちりめにしておきます。
ミディアム・ロングヘアの方は、黒色のヘアゴムでひとつにまとめます。
黒色のヘアゴムはコンビニでも手軽に手に入るので、大きな負担にはならないでしょう
また、ロングの方はシンプルなお団子ヘア(シニヨン)にするのもおすすめです。
お団子ヘアの仕上げは、ヘアネットを被せることでおくれ毛が出てくる心配もなく、きれいにまとまります。
いずれも耳の下でまとめ、おくれ毛を抑えることに注意してください。
派手・ボサボサな印象は避けましょう。
髪の毛が明るい方は黒染めを
葬儀にふさわしい髪型について解説しましたが、髪色にも注意しましょう。
葬儀には黒髪が基本ですが、ダークブラウンなど暗い色であれば問題ありません。
しかし、葬儀は急なもの。
普段からヘアカラーを楽しんでいる方のなかには、明るい色や鮮やかなカラーを入れている方もいるでしょう。
そんな方は、1日だけ染められる髪用の黒スプレーを使うのも一つの手段です。
自宅で染められ、シャンプーで落とせるため一番気軽な黒染めと言えます。
葬儀のネイルマナー:派手なデザインは隠す
普段からネイルをしている方は少なくありません。
ネイルでも、素爪に近いベージュやピンクのシンプルなネイルはマナー違反ではありません。
しかし、葬儀ではラメが入っていたり、ストーンの付いているものなど華やかなネイルはNGです。
べっ甲ネイルも派手ではありませんが、人によっては「殺生」を連想されるため控えます。
NGネイルをしている場合は落として参列するのが無難ですが、すぐに予約が取れない・落としたくないという方は、マニキュアで上から隠しましょう。
マットなベージュやナチュラルピンクのマニキュアを使うと隠しやすいですよ。
マニキュアよりも手軽に隠せるのが、黒い手袋です。
しかし、焼香や会食の際には手袋を外すのがマナー。
焼香の直前に外し、直後に付けるなどの対策が必要です。
会食の予定がある場合には、ネイルを隠すのは困難でしょう。
マニキュアや絆創膏で、目立たないように隠す必要がありそうですね。
葬儀のタイピンマナー:付けないのが無難
ネクタイピンは、ビジネスマナーとしてジャケットを着ていない際にネクタイがブラブラと動かないために付けるものです。
しかし、葬儀では動くことも少ないため付ける必要がありません。
また、葬儀のマナーとして光沢のある装飾品は避けるのが無難です。
そのため、葬儀ではネクタイピンは不要と言えます。
どうしてもネクタイピンを付けたい方は、黒色でマットな質感のネクタイピンを選んで身に付けましょう。
葬儀の腕時計マナー:光沢があるものはNG
腕時計も光沢がある装飾品のため、付けるのは避けましょう。
ネクタイピン同様にどうしても付けたい方は、派手でない腕時計を選ぶ必要があります。
文字盤は白か黒、ベルトはスチール製か黒色がおすすめです。
ベルトが茶色の腕時計も多いですが、喪服と合わせるとカジュアルな印象を与えるため、控えた方が良いでしょう。
葬儀のハンカチマナー:白か黒で光沢のない物
葬儀にハンカチを持参するなら、白か黒を選びましょう。
もともとは、白いハンカチが葬儀マナーでしたが、近年では黒いハンカチも認められています。
無地が基本で、素材は綿・麻・ポリエステルがおすすめです。
光沢のあるシルクやカジュアルすぎるタオル生地は避けましょう。
女性は、ハンカチをカバンやスーツのポケットに入れます。
男性の場合は、ズボンのポケットに入れておき、ジャケットのポケットチーフは入れないようにしましょう。
海外での葬儀ではポケットチーフが認められていますが、日本の葬儀ではマナー違反です。
光沢のあるもの華やかなものは避けるべし
今回は、葬儀に参列する際の服装マナーをご紹介しました。
普段のメイクやファッションは華やかに魅せるものが多いですが、そのまま葬儀に参列するのはマナー違反です。
光沢感のあるアイテムやメイクは避けて、清潔感・清楚感を意識しましょう。