葬儀の受付はどんな仕事?受付挨拶に決まりはある?

葬儀の受付はどんな仕事?受付挨拶に決まりはある?



葬儀には、記帳をお願いしたり香典を受け取る受付が必要です。

喪主は当日も挨拶などで忙しいため、受付は親族や知人にお願いするのが主流。

そこで今回は、葬儀の受付について詳しく解説します。

「決まった挨拶はあるの?」といった疑問を解消しましょう。

▼こんな方におすすめの記事▼

・葬儀の受付の流れを知りたい方
・参列者への挨拶・受け答えを知りたい方
・受付の事前準備が知りたい方

葬儀の受付は誰がやる?

葬儀の受付は、一般的に親族や親族の関係者が行います。

そのため、喪主や遺族は受付の依頼をする必要があります。

逆に、葬儀の受付を依頼された親族や関係者は、快く引き受けましょう。

もし葬儀の受付に都合が合わない場合は、すぐにお断りの連絡を入れてください。

喪主や遺族も限られた時間のなかで、葬儀の準備を行っています。

はやめにお断りの連絡を入れて、負担のないようにしましょう。

喪主や遺族側も、候補を何人か決めておき万全の体制をとっておくと安心です。

葬儀の受付にはこんな人を!



「葬儀で故人へしっかりお別れをしたい」という方へ葬儀の受付のお願いをするのは酷な話です。

そこで受付をお願いする方は、遺族や近しい親族を避けた以下のような方を選ぶと良いでしょう。

・少し遠い親戚
・会社の同僚や友人
・受付代行業者

なかには「どうしても受付が見つからない」「お願いしづらい」という方もいるでしょう。

そこでおすすめなのが受付代行業者への依頼です。

葬儀プランに受付代行を用意している葬儀社もあります。

もし、オプションに記載されていない場合でも聞いてみることで、良い提案がもらえることもあるでしょう。

葬儀の受付の主な仕事は5つ!

葬儀の受付ですが、依頼する側・依頼される側どちらもしっかり仕事内容を把握しておきましょう。

仕事はそれほど複雑ではないので安心してください。

葬儀の流れを頭に入れておく



直接的な仕事ではありませんが、受付後のスムーズな案内を行うため葬儀の流れを把握しておくのも受付の仕事のひとつです。

実際、会場での参列者への案内は葬儀会社のスタッフがリードしてくれます。

しかし、時間と葬儀の流れを把握しておくことで参列者からの質問にもすぐに答えられるでしょう。

分からないことがあると、受付に尋ねる参列者も多いです。

また、お手洗いの場所など会場のかんたんな案内をできるようにしておくとより良いでしょう。

参列者から何を尋ねられても良いように、事前に会場のマップをもらっておくと安心です。

参列者への挨拶



葬儀当日は、先に会場へ足を運びほかの参列者をお迎えします。

受付に来られた参列者へは、「本日はご多用のなかお越しいただきありがとうございます」などこちらから挨拶しましょう。

「お忙しいなか」のほうが言いやすいと思いますが、「忙」の漢字には「亡」という文字が入っているため忌み言葉とされています。

決まった挨拶はありませんが「ご多用」で統一しておくと安心でしょう。

挨拶のさい、参列者から「心よりお悔やみ申し上げます」などのお悔やみの言葉をかけていただいた場合は、「ご丁寧に恐れ入ります」と返すのが正しいです。

参列者への挨拶



葬儀当日は、先に会場へ足を運びほかの参列者をお迎えします。

受付に来られた参列者へは、「本日はご多用のなかお越しいただきありがとうございます」などこちらから挨拶しましょう。

「お忙しいなか」のほうが言いやすいと思いますが、「忙」の漢字には「亡」という文字が入っているため忌み言葉とされています。

決まった挨拶はありませんが「ご多用」で統一しておくと安心でしょう。

挨拶のさい、参列者から「心よりお悔やみ申し上げます」などのお悔やみの言葉をかけていただいた場合は、「ご丁寧に恐れ入ります」と返すのが正しいです。

芳名帳に記帳してもらう



続いて「お名前とご住所をご記入ください」と芳名帳へ名前の記帳を促します。

その際、代理で参列された方へは香典を包んだ方(上司や夫)の名前を書き、上司の代理の場合は「代理」、夫の代理の場合は「内」と書いてもらいましょう。

香典返しを後日送る場合は、芳名帳の名前をもとに準備するため確実に記帳していただきます。

香典を受け取る



参列者が記帳を終えたら、丁寧に両手で香典を受け取ります。

受付をしている方は、香典を受け取り遺族へお渡しする仲介役のため「お預かりします」と言って受け取りましょう。

「頂戴いたします」は誤りです。

しかし、家族葬など小規模の葬儀では香典を遠慮していただく場合もあります。

その際は、「申し訳ありません。ご遺族の意志(故人の遺志)により、香典は辞退しております」などと、丁重にお断りしてください。

返礼品を渡す



葬儀の返礼品では、香典を頂いた方全員に同じ品をお渡しします。

葬儀の後にお渡しする場合もありますが、葬儀に参列しない方もいることを考えると、受付時に対応するのが良いでしょう。

葬儀前に遺族と相談しておくことをチェック!

受付は遺族から信頼された方が行う仕事です。

しかし、遺族との考えが一致していないと後々遺族や参列者とのトラブルに発展してしまう可能性があります。

トラブルを防ぐためにも、事前に遺族と打ち合わせしておきましょう。

ここでは、葬儀前に遺族と相談しておくことを3つご紹介します。

香典を開けてチェックするのは受付?



受付では、香典を受け取った後にチェック・記録する会計係をおく場合があります。

「香典の中身は遺族側でチェックしたい」という場合には、香典の受け取りだけをお願いしましょう。

「会計もお願いしたい」という場合には、遺族側が現金を入れる袋などを用意し、受付の負担にならないように準備します。

香典の受け取りの対応



香典を辞退している葬儀の場合も、「香典返しはいらないから受け取ってほしい」という方も出てくるかもしれません。

「どうしても」という方の対応について、受け取るのか受け取らないのかを葬儀前に遺族と相談しておきましょう。

受付の人数を最終確認する



「受付は全部で何人なのか」「当日増えることはあるか」などを遺族と受付を依頼された人全員で事前に確認しておきましょう。

残念なことに、葬儀当日に見知らぬ人が受付を装い、香典を盗むなどの犯罪があるのも事実です。

見知らぬ人でも「交代いたします」と申し出があると「親族の方かな?」と思い、断りするのも失礼な気持ちになるものです。

事前に人数と顔を確認し、当日ほかの方が受付に入ってきた場合の対応なども決めておきましょう。

葬儀の受付は遺族の一員となった気持ちで



今回は、葬儀の受付について解説しました。

長時間の会話を避けることも考え、参列者への挨拶や受け答えはシンプルでかまいません。

しかし、受付は参列者に直接関わる仕事のため、遺族の一員である意識を持った対応が必要とされます。

落ち着いた動作に丁寧な言葉遣いで参列者をお迎えし、穏やかな葬儀へと導きましょう。

受付をお願いする遺族は、受付を引き受けてくれた方への負担を考慮することも大切です。

事前の打ち合わせや相談は大切にしましょう。