火葬はいつする?時期や流れ、棺に入れるものまでチェック!

火葬はいつする?時期や流れ、棺に入れるものまでチェック!



最近では、お通夜や葬儀を執り行わない火葬式(直葬)なども葬儀形態のひとつになっています。

しかし、一般葬でも家族葬でも直葬でも必ず火葬は必要です。

ですがなかには、「火葬の時期はいつ?」という方もいるでしょう。

そこで今回は、火葬の時期や流れなど基本知識を解説していきます。

棺に入れるものなどを知りたい方も要チェックです。

こんな方におすすめの記事です▼

・火葬のタイミングを知りたい
・火葬の流れを知りたい
・火葬前、棺に入れるものは何?

火葬は一般的に死後24時間以降

火葬は、日本で一般的な遺体の埋葬方法です。

しかし、火葬は「厚生労働省:墓地、埋葬に関する法律」によって、以下のような決まりが定められています。

“墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月31日法律第48号)

第2章 埋葬、火葬及び改装

第3条 埋葬又は火葬は、他の法令に別段の定があるものを除く外、死亡又は死産後24時間を経過した後でなければ、これを行つてはならない。但し、妊娠七箇月に満たない死産のときは、この限りでない。”

上記の法律が定められた昭和23年は、現在よりも医療技術が発展しておらず、死亡の判定があっても24時間以内は「仮死状態」を疑い、火葬は認められていませんでした。

そのことから、現在でも死後確認後24時間以内の火葬は禁止です。

また、法律にも明記されているように「妊娠7ヶ月未満の死産の場合」は仮死状態であること、生存率が極めて低いため、死後24時間以内の火葬も認められています。

妊娠7ヶ月未満の死産以外にも、感染症予防対策など「遺体から感染が広がる恐れがある場合」も死後24時間以内であっても火葬可能です。

ただし、「必ずしも死後24時間以内の火葬を執り行う必要がある」という意味ではありません。

直葬の場合は注意しよう!

死後24時間の法律はあるものの、お通夜を経て葬儀を執り行う場合は、必然的に逝去後24時間以降に火葬が執り行われます。

そのため、お通夜・葬儀を執り行う方は過度な心配は必要ありません。

しかし、お通夜や葬儀・告別式を執り行わない「火葬式(直葬)」を選択する方は、死後24時間を意識して火葬場の予約を取りましょう。

また、火葬式・直葬のメリットは、低価格で短時間であるため金銭面・体力面の負担が軽減される点です。

「故人が生前に火葬式を望んだ」という方も少なくないでしょう。

棺に入れるものは?

故人との最後のお別れの際に棺に入れるものを「副葬品」と呼びます。

土葬がメインだった古代では、死後の世界で過ごすために必要なものを副葬品として選び、棺に入れていたようです。

今では、花のほかに思い出の品を選ぶことが多く、生前に故人から「これを入れてくれ」と頼まれている方もいるでしょう。

それでも、「何を入れるべきか」と悩まれている方は、以下のリストを参考に検討してみてください。

・故人が好きだった花・花束
・故人が好きだったお菓子・食べ物
・手紙・寄せ書き
・洋服・小物
・人形・ぬいぐるみ
・思い出の写真
・入れてほしいと頼まれたもの

故人が好きだったお菓子や食べ物は、水気が少なく、ポケットサイズのものを選び、棺に入れてあげましょう。

洋服やお気に入りのポーチなども、燃えやすい天然素材のものであれば入れられます。

ポリエステルなど化学繊維のものは避けるのが無難です。

故人が好きだった風景や、思い出の写真などは入れられますが、ご健在・ご存命の方が写っているものや遺影と同じ写真は選ばないようにしましょう。

また、火葬の安全性が損なわれないものであれば、生前に故人から頼まれていた品もできるだけ入れてあげてください。

副葬品として認められるか事前に葬儀社スタッフに聞いておくと安心ですね。

火葬の流れ

お通夜・葬儀(告別式)を執り行う際も、火葬式のみの場合も、火葬場へお見送りする流れはほとんど同じです。

ここでは、火葬の流れを解説していきます。

最後のお別れをした後は、火葬炉に納めます。

火葬の待機時間は1時間前後です。

葬儀を執り行った場合は、火葬中に参列者や僧侶とともに精進落とし(会食)を行う地域もあります。

その場合、火葬後に骨上げも執り行われるため、火葬中に精進落としを行う際のお酒はほどほどにしておきましょう。

精進落としが火葬後やそもそも用意していない場合は、控室で火葬が終わるのを待ちます。

控室では、遺族や参列者へ軽食やお菓子が用意されることも。

軽食やお菓子、お茶などは火葬場のスタッフが用意してくれるため、遺族がバタバタすることもないでしょう。

穏やかな気持ちで、参列者との時間を過ごしてください。

骨上げ・収骨

火葬後は、遺骨を骨壷に収める骨上げ・収骨を執り行います。

収骨の方法やマナーは地域によってことなりますが、火葬場スタッフの指示どおりに行えば問題ありません。

箸を使い2人1組で骨を拾い、骨壷に納めるのが一般的です。

使用される箸は長さの不揃いの箸を使用。

日常とは違う行いは、現世と死後の世界を分ける役目があり、不幸が続かないことを願っています。

すべての遺骨を収骨したあとは、蓋をして風呂敷に包み完了です。

収骨の順番


骨上げは、喪主から行い、遺族・故人と縁の深い人へと続きます。

収骨は、足・腕・腰・背骨・肋骨・歯・頭蓋骨と、下半身から順に行いましょう。

これは、骨壷に入っても下に足が、上に頭が来るような順番で執り行なわれます。

頭蓋骨よりもあとに収骨されるのが喉仏です。

喉仏は仏様が座禅した姿に似ていることから重要な骨と言われ、喪主が収骨します。

故人の遺志を尊重した火葬を!



今回は、棺に入れるものや火葬についての基礎知識を解説してきました。

火葬は法律により、原則死後24時間以上経過しないと執り行えません。

火葬式(直葬)を希望される方は、気をつけましょう。

また、棺に入れる副葬品は故人が好きだったもの・思い入れのあるものを基準に考えると良いです。

故人が「入れてほしい」という品もぜひ、検討してください。

ただし、燃えにくいものや大きすぎるものなどは避けましょう。

「これは棺に入れても良いのかな?」と迷う場合は、事前に葬儀社スタッフに相談してみてください!