葬儀の喪主がやることをチェック!挨拶はいつするの?

喪主は葬儀において大きな役割を果たします。

しかし、心の準備が整っていないタイミングでの葬儀では心身ともに疲労困憊してしまうことでしょう。

そこで今回は、喪主がやることをチェックしていきましょう。

喪主の挨拶も要点を掴めばむずかしくありません。

故人を温かい気持ちで偲ぶためにも、ぜひ参考にしてください!

喪主とは?

喪主は、主に配偶者や血縁者が務める葬儀の責任者のこと。

葬儀会社の手配から打ち合わせ、葬儀当日は挨拶などを行います。

また、葬儀だけでなく故人に関する法要の責任者でもある存在です。

しかし、負担が大きいこともあり、近年では喪主以外の人で打ち合わせや金銭面の管理などを行うことも増えてきています。

喪主がやることチェックリスト(〜お通夜)


実際に喪主や喪主を支える親族などが、お通夜までにやることをピックアップしました。

1.葬儀会社へ連絡する
2.参列者の人数や規模を決める
3.お通夜の有無や葬儀日程を決める
4.参列者に連絡する
それでは下記で詳しく解説していきます。

葬儀会社へ連絡する

まずは、葬儀会社へ連絡します。

お世話になっている葬儀会社や病院からの紹介など、葬儀会社を決める基準はさまざまです。

葬儀会社に迷ったら、故人が住んでいた地域や、親族が集まりやすい地元などの葬儀会社から評判の良い会社にお願いするのが安心でしょう。

葬儀会社のなかには、遺体の搬入から火葬まで専用の霊安室での預かりを行ってくれる斎場もあります。

福祉セレモニー春日部ホールでは火葬日まで専用の霊安室でご遺体をお預かりします!

規模・日程を決める

葬儀の規模やお通夜・告別式の有無はそれぞれの家族によって異なります。

まずは予算から、葬儀の規模を決めましょう。

「ゆっくり静かな葬儀を」と望む方は、小規模の家族葬などがおすすめです。

規模が決まれば、葬儀場や火葬場の空きがある日にちで日程を決めます。

精進落とし(会食)のタイミングや食事内容も決めておきましょう。

お通夜はすぐにでも執り行いたいところですが、「友引」の日を避けるのが慣習です。

葬儀の日程が決まれば、参列者に連絡をして葬儀当日を迎えます。

喪主がやることチェックリスト(お通夜・告別式)

続いて、お通夜・告別式にやることをピックアップしました。

1.供花・弔電の確認
2.弔問を受ける
3.参列者への挨拶

お通夜や葬儀前日には、葬儀に参列できない方からの供花・弔電が届きます。

供花(きょうか)は、生前故人との関係が深かった方から順に並べる必要があるため、故人との関係性を葬儀会社へ伝えましょう。

弔電(ちょうでん)では、読み上げる順番を決めます。

弔電を読む人が混乱しないよう、会社名や名前にはふりがなをつけておきましょう。

弔問を受ける

弔問(ちょうもん)とは、故人の遺族=喪主に対してお悔やみを述べることです。

「お忙しいなか、故人のためにありがとうございます」などのかんたんな挨拶から入り、「生前はお世話になりました」などの感謝を伝えても良いです。

祭壇の近くで、ひとりひとりの弔問を受けましょう。

丁寧な対応は必要ですが、出口までお見送りするなどする必要はありません。

喪主がやることチェックリスト(葬儀後)

最後に、喪主が葬儀後にやることをチェックしていきましょう。

1.香典返しをする
2.四十九日法要に向けて準備をする
お通夜や葬儀で香典をいただいた方に対して、香典返しをする必要があります。

葬儀が無事に終えられたことへの感謝の意を添えてお返しをしましょう。

一般的には四十九日後に香典返しをしますが、地域によっては葬儀当日にお返しをすることもあります。

返礼品の金額は、受け取った香典の半分ほどの額であることが一般的です。

四十九日後に香典返しする方は、時期や品などを決めておきましょう。

喪主の挨拶をおさえるポイントは?

喪主は主に、お通夜・葬儀(告別式)・精進落とし(会食)で挨拶を務めます。

しかし、「なにをどう話せば良いのか...」と悩む方もいるでしょう。

そこでここでは、喪主の挨拶のポイントをご紹介します。

お通夜での挨拶

お通夜では、お坊さんによる読経や焼香が終わり、退出したタイミングで喪主の挨拶があります。

挨拶内容のポイントは以下のとおりです。

・参列への感謝
・故人が生前にお世話になったことへの感謝
・告別式の案内

「本日はお忙しいところ、〇〇の通夜にご足労いただきありがとうございます。」の挨拶からはじまり、「なお、明日の葬儀は〇〇時より〇〇で執り行います。何卒よろしくお願いいたします。本日は誠にありがとうございました。」で締めていきます。

1〜2分程度のかんたんな挨拶で構いません。

葬儀・告別式での挨拶

葬儀・告別式では、読経・弔電読み上げ・焼香などが終わったタイミングで挨拶をします。

挨拶内容のポイントは以下のとおりです。

・自己紹介
・参列への感謝
・故人が生前にお世話になったことへの感謝
・故人の生前エピソード

自己紹介では、「故人の長男の〇〇でございます。」など、故人との関係性を述べます。

参列者への感謝とともに、故人の生前エピソードなどを交えて偲びましょう。

葬儀・告別式でも1〜3分程度の挨拶で構いません。

精進落とし(会食)での挨拶

精進落としは、葬儀後・火葬後・火葬中になどのタイミングで故人を偲びながら行う会食のことです。

精進落としの挨拶は、始めと終わりの2回行います。

始めの挨拶は以下の2点を意識しましょう。

・葬儀が無事に執り行われたことへの感謝
・故人を偲びながらの食事を願う言葉

「皆さまのお陰で、葬儀・告別式をとどこおりなく終えることができました。」などのお礼とともに、「故人の思い出などお聞かせいただければと存じます。」などの言葉で締めてみても良いでしょう。

終わりの挨拶は、「今後も変わらないお付き合いを」とお願いする挨拶で終えます。

喪主挨拶は1〜3分程度で簡潔に!


今回は、葬儀に関して喪主がやることや挨拶についてご紹介してきました。

喪主になるということは、心の準備ができていないタイミングで忙しくなることも考えられます。

事前に知識をつけておくだけでも、落ち着いて故人を偲ぶことができるでしょう。

また、喪主の挨拶は大切な役割ですが、挨拶の長さはゆっくり話して1〜3分程度です。

簡潔にお礼や案内を伝えましょう。

故人が喜ぶような、落ち着いた温かい雰囲気でお通夜・葬儀を執り行いたいところですね。